良い参考書は思考の道筋を示してくれる
良い参考書・良い問題集とは?
思考の道筋を示してくれるものである。
例えば、数学の参考書の場合、問題と完答を載せてさえいれば、一端の参考書の体裁は成り立っている。しかし、それだけだと思考の飛躍がどうしても発生する。なぜそういう解法に至ったのか。その解法に取り組んだのか。それに取り組むにあたってどういう試行錯誤・取捨選択があったのか。複数ある場合はどういうプライオリティがあったのか。
チャート式みたいなものは定石集であってそういう発想はあまり必要ではないが、実戦的な問題集については特に必要である。理想をいえば、こういう発想を検討したが、これこれの理由から諦めた、というようなことがあるとなお素晴らしい。
本はガイドマップのようなものであって、全体図はわかりやすいか、どこが入り口か、自分の現在地はどこか、どういう道筋を選択していくか、ゴールはどこか、そういったことがわかるようなものを目指すべきである。参考書に限った話ではないと思うが。
他にも、想定する読者レベルの記載があるとか、利用方法の記載があるとか、レイアウト(個人的には解答別冊はやりづらいことこの上ない)とか色々あるが、一番重要なものは上の通りロジック。
ということで、最近良かったのは、池谷哲という人の本。しっかり読み込まないと。
改訂版 世界一わかりやすい 京大の理系数学 合格講座 (人気大学過去問シリーズ)
- 作者: 池谷哲
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/09/18
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る